各数値はすべて標準データです。

,

張り子干支置物

当社の吉備胡粉を使って製作した、干支の張り子の置き物です。
(製造元:トラヤ人形店)

当社の吉備胡粉を使って製作した、干支の張り子の置き物です。(製造元:トラヤ人形店)

◆張り子とは

竹や木などで組んだ枠、または粘土で作った型に紙などを貼りつけ成形する造形技法の一つ。

(歴史)

江戸時代の終わり頃、岡山に江戸から「昇り猿(のぼりざる)」とよばれる張り子を作る木の型が伝わり、張り子を作るようになった。これが、岡山県における張り子の生産の始まりと言われている。これとほとんど同じ頃に、倉敷においても、ひな人形や武者人形をつくっていた人物が、男子の誕生を喜んで虎の張り子を創作しており、これが「倉敷はりこ(岡山県指定郷土伝統的工芸品)」の始まりといわれている。その虎が近くの町でも評判となり、男の子の節句の飾り物として使われるようになった。現在は、虎のほか十二支なども作られている。

◆商品ができるまで

①形を作る

水に紙を溶いてドロドロにしたものを金型に流し込みます。
乾燥させて、金型から外します。

②白く地塗り

山陽クレー工業㈱社製の吉備胡粉(きびごふん)に膠(にかわ)を混ぜて全体に塗ります。
これによって表面が滑らかになり、その後の塗装がうまくいきます。

③仕上げ

吉備胡粉が固まったら、色付けして仕上がりとなります。
作品によって、部品を取り付けたり、最後にニスを塗ったりします。

全て昔ながらの手作業で製作

作品の大きさや形が変われば金型も一から作らなければなりません。現在ではこうして手間と時間をかけて作る張り子は少なくなってきており、昔ながらの品質と味を求めるお客さんからの期待は年々大きくなっています。また、干支置物に関しては12 種類を集めるのを楽しみにしている人もいます。しかし、手作業で一つ一つ作る以上は生産数にも限りがあり、人気のある商品は基本的に品薄状態。中には遠方からわざわざ直接買いに訪れる人もいます。

PAGE TOP